2009年09月20日

映画「カムイ外伝」をみてきました

カムイ外伝 (松山ケンイチ 出演) [DVD] 期待はしてなかったつもりだけど、どこかで期待していたのかも…

ウェットだった。
カムイ伝もカムイ外伝も読んだのが20年以上前の話だけど、私の知っているカムイはとても乾いたお話だったはずなのに、ウェット過ぎるくらいウェットなお話だった。
生身の人間が演じると、必然的にウェットになってしまうのか。

しかし、いかにも邦画なウェットさだった。

CGのしょぼさが目に余る酷さで、鹿狩りの鹿は昔の白鹿のCMみたいだった。
サメの方がまだみれた。

荒れ狂う海を小舟で渡るシーンは日本海かと思ったら半兵衛の話し方から瀬戸内海ということに気づいて愕然とした。
荒れた海の上の小舟の動きは凄く変だった。
グリーンバックで撮ったの丸わかりだったが、丸わかり以上に海と舟の動きがあってなかった。

海も不自然に青かった。
昔の海が綺麗だったとしても緯度が高くないと真っ青な海にはならないし、マリンブルーというよりセルリアンブルーな色合いだった。
果物も安芸というより琉球だった。

お鹿(小雪)のアクションは絶望的に酷かった。
方言もすごく変だった。みんながみんな変だった。
思わず「許してつかあさい」と心の中でつぶやいた。

忍びたちの緩さにも驚いた。
大頭も詰めが甘過ぎる。
本当はカムイを殺したくないんじゃ?と思える甘さ。


もう少し白土色の強い作品を期待してたの。
これならTAJOMARUの方がまだお薦め。

良かったのは水谷軍兵衛(佐藤浩市)とアユ(土屋アンナ)。
最初ぬぼ〜っとした立ち姿にバカ殿かと思ったんだけど違いましたね〜。
予告でアンナ見たときは時代劇やのに、と思いましたが時代劇にあの顔だからイイ。
軍兵衛は馬鹿じゃなくて狂人でアユは訳ありの奥方なんだね。二人が並ぶと画面が締まるし、不条理感を煽ってくれました。

で、これ、マジで続編作るの?

監督・脚本:崔洋一
原作:白土三平
脚本:宮藤官九郎
出演:松山ケンイチ、小雪、伊藤英明、佐藤浩市、小林薫、大後寿々花、土屋アンナ、芦名星

カムイ外伝@映画生活
カムイ外伝@woman excite
posted by Yui at 17:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画
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