2008年12月06日

映画「252 生存者あり」をみてきました

CGが酷いという前評判は聞いていたけど、それ以前の問題でした。

見所は山田くんとMINJIの演技くらい? あ、キム兄もよかったか。
CGは「これ、マット画?」ってレベルだったし、流れ込む水がすべて透明で笑っちゃったよ。
ミニチュアセットじゃあるまいし。

とにかく「さあ泣け」と、感動を強要するようなストーリー展開で、まったく泣けません。
クライマックスの、普通はここで泣くとこだ!ってところですすり泣きが聞こえてこないのもちょっとすごいと思ったよ。
主人公の娘が聾者なのは、最後に泣かせる為だけの設定なのね〜。
父親が埋まってしまって、初めて「パパ」と声に出して叫ぶシーンでむしろ白けてしまったわ。

そーか、自分の娘が助かれば義兄もその部下も何人死んでもかまわないか。
旦那がレスキューだったのが嫌で、辞めてくれたから安心。
でも娘がこういう状態になったらあなたに頼るしかないから、当然危ない場所にでも行ってくれ。
行かないなら人殺しだってどーなん?
ムックをパラ見したら、母親の当然の愛情ってあった気が…あそこまで人間の醜ささらけだすことにもびっくりだけど、制作者側が麗しい母親の愛情を描いたつもりらしいってのが怖いわふらふら

それに海から水があがって、新橋が浸かってるのに、それ以外のところが大丈夫ってどういうこと?
普通地下街に水が入るとそう簡単に抜けないと思うし、水があがったら品川から東京駅のあたりまで全部浸かっちゃうんですけど?
(有明、豊洲、勝どきだけじゃなく、江戸時代に埋め立てで出来た土地も全部浸かる)

そして、ラストシーンの4m以上地下にいたはずの主人公が1mくらいの浅いところに埋もれている不思議。
しかも、足を怪我しているはずなのに、自分より遙かに重い男を抱えて立ち上がってくる不思議。

笑う気力もなくあきれてしまった。
なんか、邦画の悪いところを凝縮したような映画でした。

監督:水田伸生
出演:伊藤英明/内野聖陽/山田孝之/香椎由宇/MINJI/木村祐一/山本太郎/桜井幸子/大森絢音/松田悟志/杉本哲太 他

252-生存者あり-@映画生活
252-生存者あり-@woman excite
posted by Yui at 13:00| Comment(1) | TrackBack(1) | 映画
この記事へのコメント
わたしも発売されたばかりのDVDを観てがっかりしました。

映画をよく観る人には、ちょっとね。
Posted by Angel at 2009年05月29日 11:57
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