「おくりびと」の試写会へ行ってきました。内容が内容だからか、いつもより観客年齢高め。
シネコン試写なのでスクリーンが見やすくて良かった〜。
しかし、この映画、実際に葬式をやったことのある人とない人では受ける印象がだいぶ違うのではないかと思いました。 ある人は自分の体験とどうしても比べてしまうだろうし、ない人はこんな感じなのかと驚くんだろうなと。
最初は社長の佐々木(山崎努)に流されているだけだったのが、大悟(本木雅弘)の内面の変化がゆっくりと描かれているのが良かったです。
とくに山崎さんの演技は迫力があった。そして、本当にこちらの感情を揺さぶるものがあった。
山崎さんは本当にすごいですよ。
その一方で思ったこと。
私は何度か葬式の経験があるのですが、最初の葬式がド田舎で「納棺師、なにそれ」で、最近のは葬儀場で葬式だから、これまた「納棺師、なにそれ」な葬式でした。
私の住んでいるあたりはあまり納棺師のお仕事がなさそうな気がします。
ちなみに最初の「納棺師、なにそれ」のお葬式は、納棺は親族がやりました(映画の中で説明のあった、昔だったらのやり方ですね)。
土葬なので、丸桶に体育座りの姿勢にして納棺しました。墓場に運ぶのも、埋めるのも親族でやりました(墓穴掘るのは持ち回り当番制で遺族はしない。だから村の中に墓穴を掘ったことのない家はないはず)。
そういう葬式を体験しているので、大悟(本木雅弘)に対する言動が今ひとつ納得出来なかったなぁ。
特にバイク事故で死んだ女子高生の遺族の発言。
あの年代だったら、納棺自分でやったことあると思うんだよね…。
友人にまであしざまに言われなきゃいけない職業なのかしら。
最近の方の「納棺師、なにそれ」は、自宅から葬儀場へ運ぶ棺は仮棺で、納棺をみるのは仮棺と一緒に葬儀場へ出かける一人だけだから。そして、遺体を拭くのではなく湯で清めるため、ああいう儀式的な形じゃないからです。
自宅で葬儀が普通の地域でないとああいうお仕事は少なそうだし、都会だと、葬式自体の経験も少ないだろうし、美香(広末涼子)みたいな発想になるのだろうなぁ。
しかし、「納棺師の子供だったら虐められる!」と思う人は「納棺師の子供だったら虐められても仕方がない」と思ってるってことだよね。あー、やだやだ。逆に自分の子供が仕事を理由によその子を虐めても容認しそうって思っちゃう。
美香は生きてるタコはさばけないのに、原型そのままの頭までついた鶏(毛を毟ってみましたって状態のだよ)は平気で食べられちゃうあたりも怖かったけどね…。
まあ、いろいろと考えさせられる映画ではありました。
監督:滝田洋二郎
脚本:小山薫堂
音楽:久石譲
出演:本木雅弘/広末涼子/山崎努/余貴美子/杉本哲太/吉行和子/笹野高史/峰岸徹/山田辰夫 他
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